今でも、電気は夜のごく短時間のみ。電話も通じず、道路もなく、車を降りてから8時間ほど山中を歩かなければ辿りつけないネパールのシリンゲ村。そのシリンゲ村の農民たちが、一粒一粒手で摘み、皮むきや選別作業も全て手作業で行うなど、てまをかけた逸品です。
「シリンゲ地域は、1990年頃にUMN(※)の農業開発プロジェクトが入り、パイプを引いて水路を作り、農業技術、子育て、トイレの作り方などを教えました。初めはカナダ人グループ、次いでオランダ人の2家族が住み込んで、コーヒー栽培も教えました。野菜を含め、村の今日の有機栽培の基礎が築かれました。
私たちは、その基礎の上に、農民と将来のビジョンを何度も話し合い、有機栽培に関する再教育、トレーニングの機会を作りました。そして、協同組合の設立と登録、運営のための体制整備と有機証明取得のための書類作成、申請手続き、オーストラリアの認証機関との度重なるメールのやりとり、検査官の現地案内など、たくさんの使命を負いながら、後継世代を育てることまで含めて活動してきました。(文:ヴェルダレルネーヨ 丑久保完二)」
豆の特性を活かしたやや深めの焙煎です。
香り高く、豊潤な味わいをお愉しみ下さい。
(不作時は、グルミ村、カンチャンジャンガ紅茶農園等の豆を使用)
★フェアトレード
※…United Mission to Nepalの略。ネパールにて、キリスト教精神に基づき、貧困改善を目指す活動。
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