福猫屋フェアトレード・オーガニックコーヒーの産地紹介
<ペルー>
産地:南米ペルーのジャバンバ地方でペルーの豆は生産されています。ここは観光名所として有名な空中都市マチュピチュから、さらに険しい山奥にあります。豊かな土壌と標高1800メートルという高地なので寒暖の差が大きく、コーヒーの産地としては良い条件です。
生産者:COCLA生産者協同組合で、1967年に誕生したコーヒー協同組合の連合体。1993年より有機農業を開始し、1996年にOCIAの認定を受けました。21単協(コチャパンパ、マラヌラ、ホセ、オラヤ等)の組合員は増加しており、首都リマに事務所を開設、クスコ市内には店舗があるそうです。
子供達は小学校には通えても、中学校、高校へは少数しか通えないとのこと。フェアトレードで得た資金で
・植林をはじめとする環境保全、反農薬運動の推進。
・ペルーコーヒーの品質向上(苗木の配布、堆肥づくり、技術研修)。
・女性プロジェクト(養鶏、ビン詰め工場、手工芸品づくり)
・地域のコミュニケーション機能をつくりだすラジオ番組の運営(地域情報の伝達、生産や間の通信手段) 等の運営がおこなわれています。
<東チモール>
●新生マウベシ生産者協同組合連合会(準備会)。5つの集落の約200名の生産者が、集落ごとにグループを作り、取り組んでいます。
<ガヨマウンテン>
●赤道直下大小13700の島々からなるインドネシアは各島からコーヒーが生産されていますが、ガヨマウンテンはインドネシアでも有数のアラビカコーヒー産地のスマトラ島最北部、3000m級の山々が連なるアチェ州の山岳地帯で栽培されています。山深いこの辺りは赤道付近ではありながらも、年間平均気温20度Cで、自然環境が豊かな大地を作り上げました。野菜や果物、サトウキビやお茶などとともに、最大の現金作物がコーヒーで、ガヨマウンテンがこの地の経済を支えているということです。国際有機栽培認定機関SKAL(オランダ)の認定を受けています。
<グアテマラ>
●ガテマラシティから西へ車で約5時間、マヤ文明のなごりを残しているAtitlan Lake(アティトラン湖)周辺がこのコーヒーの生産地。住民の大半が先住民の流れを受け継いでいる人たち。コーヒー栽培はこの地方最大の収入源で、人々は朝早くからコーヒーチェリーを摘み取りの出かけます。コーヒー農園の標高は1400〜1700mで、品質は良質のアラビカ種で、主にヨーロッパに向けて輸出されています。認定はOCIA。
<ブラジル>
●生産者のフランコ・カイシュタ兄弟はブラジル有機珈琲栽培者協会の発足会員。生産地はブラジル、南ミナス州マシャード郡の険しいネグラ山脈の山岳地帯の一部で、昔より優良コーヒーの産地として知られています。農園は3ケ所に分散し、ジェレジン農園、ビラモン農園、セーラネグラ農園。
<エクアドル>
●南米エクアドルの商業都市グアヤキルから北へ約100km行くと、マナビ地方になります。標高700〜800mの小高い山が点在しコーヒーの木々が広がっています。コーヒー農家は、枯れ葉やコーヒー豆を取った後の、皮などを発酵させ肥料にしています。収穫は毎年8月からはじまり家族総出の収穫が約1ヶ月間続きます。約250戸が登録していて、OCIAの認定を受けています。若者の農業離れが起きていて、青年になると都会へ行ってしまうそうです。
<メキシコ>
●チアパス州で1994年に大規模な先住民の蜂起が起きた経済的に貧しい地域。グループの設立は1984年で、1989年に再結成されました。現在44共同体、1450人+αが参加。構成の40%は先住民で、60%が混血。良質のアラビカ種でドイツのNATURLANDの認定を受けています。州都のサンクリストバルやメキシコシチィーに喫茶店「Bio cofe」がオープンしたそうです。
フェア−トレードによる基金用途は
・植林活動
・技術研修
・ミミズプロジェクト
・民芸品プロジェクト
・中学生の学生寮運営(60人)
[サン・フェルナンド共同組合]
1984年設立。コーヒーの生産から販売までを44の共同体で組織した組合が行っている。共同体は、主に先住民インディヘナと混血メスティーソが構成している。
●オーガニックコーヒーの生産
現在650ヘクタールの土地で、600の生産者がオーガニック・コーヒーを生産している。
●みみずを利用した土?
みみずを利用した土をつくり、普及させる努力と研究を進めている。
●オーガニック・コーヒーを煎り、挽く
海抜1200〜1800メートルの場所で生産された良質なコーヒーを選び、製品化している。
●販売
組合の商標(ヨーロッパ向けはNATURLAND、米国向けは OCIA)で販売。主に、ドイツ、オランダ、イギリス、日本、デンマーク、スイス、スウェーデン、米国、そしてメキシコ国内で販売している。
●植林プロジェクト
1991年より、様々な団体に苗木の提供を依頼しながら、このプロジェクトを推進している。組合の持つ3つの苗木園で5種類の木を育て、組合員全員に配って、植林を進めている。植林は組合員としての義務である。
●学生寮
遠隔地に暮らす組合員の師弟で、家庭は貧しいが町の学校で学びたい子どものために、組合はサン・フェルナンドの町に学生寮を持つ。現在中学生が30人暮らす。
●共同購買所
サン・フェルナンド中心街に、組合の購買所を持つ。そこから各地域で18の支店を運営している。販売員は、組合の女性たちで、生活必需品を組合員が購入しやすい価格で売ることを心がけている。
●環境に優しい農業技術・知識の普及センター
組合は、61ヘクタールの土地を買い、オーガニック・コーヒーの生産技術と環境に優しい新品 種の開発、品質向上などの技術を教えるセンターを設立した。
●コーヒーのストック
経験を通して、生産者からなるべく質の良い豆を購入し、貯蔵、輸出していくことが、組合全体の利益になる。そのために、生産者も、収集員も、組合リーダーも、つねに高品質を見極める目を養う必要がある。
などのプロジェクトに使われている。
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