カディという言葉を聞いたことがありますか?映画「ガンジー」を見た人は聞き覚えがあるかもしれません。映画の中でガンジーが自ら糸車を回して作り、はおっていたのが、カディと呼ばれる手紡ぎの布です。伝統的な綿布の作り方ですが、バングラデシュではコミラ県のチャンディナに伝えられるのみとなってしまいました。 |
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1枚のカディ布が出来上がるまでには、綿の栽培農家から始まって、糸を紡ぐ女性、紡いだ糸を紡錘に巻き取る女性、はたを織る男性、というふうに多くの人の手を経ます。生地1メートル分の糸を紡ぐだけで1日かかるといいますから、全ての人がかけた時間を合計したら大変な時間になってしまうに違いありません。 こうしてたくさんの手間をかけて作られた布はさまざまな特長をもっています。糸のよりが柔らかいために吸湿性、早乾性に優れていること、冬は暖かく感じられること、適度なネップ(糸のムラ)があって夏は肌に涼しく感じられることなどです。 |