奥出雲は西日本随一の米どころ。「魚沼米」が東の横綱なら、奥出雲・仁多地方の「仁多米」は西の横綱と賞されています。長い間に培われた米文化は、米糀の技術をこの地に定着させました。井上醤油店の味噌造りは、江戸時代末期より受け継がれた高品質な米糀製造技術の元、これをふんだんに使用し手間ひまかけて熟成させます。
今の時代は、「寒づくり」と表記すると<特定した日時を明確にするように>と、イエローカードがきられてしまいます。
「寒」は、雑菌が眠っている寒い時期。
凛とした空気の中、蒸米が湯気をあげ、味噌の仕込が始まります。
・ 天然醸造味噌って・・
熱を加えて、醗酵を促進させたりせず 添加物を使用しない造り方の味噌のみが天然醸造と名乗れるのです。手間ひまかけて造られた天然醸造味噌は、豊富な有機酸のほか、有効な多くの酵素を醸しだします。