A有機物含有量:堆肥の量にほほ比例して、年々増加していましたが、7年目からはそれが緩慢になりました。
B耐水性団粒:堆肥の量にほほ比例して、年々団拉形成が進んでいきました。
C保水性:被覆区では初年度から保水性が著しく上昇しましたが、混入区では3年目から徐々に上昇していきました。
D排水性:堆肥量に比例して、年々良くなっていきました。
E地温:混入区ではあまり差は見られませんでしたが、被覆区では地温の変化がゆるく、春秋の地温が高くなっていました。
F土の硬さ:堆肥の量にほほ比例して、土が軟らかく、被覆区ではそれが特に顕著てした。
G化学性:リンやカリの有効化が見られ、また、緩衝能が大きくなり、土壌の酸性化が抑制されました.8年目頃から化学肥料区では土壌表層に塩類集積が見られるようになりました。
H土中生物:ダニやトビムシなどが年々増加し、土壌動物相が富化・多様化していきました。土壌活性の増加も認められました。
I作物栽培:2年目以降、堆肥の施用量が適正な区(3t/10a混入区以上)では収量が安定し、とくに根の成長が良好でした。
J物理性:10t混入区と3cm被覆区では中止した年も保水性・排水性・通気の良い土壌が保たれていましたが、徐々に低下し、3年目には各区の差ほとんどなくなりました。土壌は中止後徐々に硬くなって行きましたが、中止4年目でも化学肥料区・無肥料区よりがなり軟らかさを保っていました。3t-1t混入区および1cm被覆区では中止した年から急激な後退が見られました。
K化学性:緩衝能の差もあまり減少せず、連用中に化学肥料区に発生した塩類集積は中止4年目でもほとんど減少していません。
L土中生物:堆肥区ではダニ・トビムシの減少が見られますが、中止4年目でも化学肥料区より数倍の固体数が見られました。
M作物栽培:収量徐々に減少し、試険区による差も小さくなり、中止3年目には収量の差はほとんど見られなくなりました。