ルワンダ共和国は「千の丘の国」と呼ばれ、丘陵地が多く、海抜1,000〜4,500mと標高の高い、自然豊かな東アフリカの内陸国です。熱帯雨林の 森、火山、サバンナ、湿地帯、湖などの多様な自然環境を持ち、そこには多様な動植物が生息しています。
1994年に発生したルワンダ大虐殺により、80〜100万人の犠牲者を出し、経済は壊滅的打撃を受けましたが、その後、農業生産の堅実な回復、ドナー国からの援助、経済政策によって、1999年には内戦前の水準に回復し、国民融和、国家再建に向けて努力し、民主化が進んでいます。
主要産業は農業で、農林漁業がGDPの40%以上、労働人口の84%を占めます。中でもコーヒーと茶が輸出収入の60%を占めます。コーヒー栽培は、政府の外貨獲得政策のための輸出農作物として、植民地時代に各農家70本の木を育てることが義務づけられたことに始まります。いまでも大農場に雇われるのではなく、各農家がそれぞれの土地で育てています。
標高が高く、肥沃な火山灰の土壌、年間約2,000ミリの豊富な雨量、昼夜の寒暖差など、世界でも、ルワンダのように自然条件がコーヒー栽培に適した国はなかなかありません。このような貴重な地域においてこそ、コーヒーの木はすくすくと成長し、チェリーはゆっくりと熟成し、独特のテイストとアロマを醸し出すのです。現在では小規模農家500,000世帯が従事しており、国内には8,000万本の木が生息しています。ルワンダはアフリカで唯一 Cup of Exellency を主催しており(2007年8月開催、2009年主催予定)、高付加価値のコーヒー豆を生産しています。
【生産者組合COOPACについて】
眼下に標高1460mのキブ湖が広がる高地にCOOPAC生産者組合はあります。豊富な雨量と豊かな土壌を持つ高地はコーヒー生産に最適で、COOPAC産コーヒーは良質なアラビカ豆と高評価を受けています。コーヒーの苗木作り、下草刈り、コーヒーチェリーの皮を堆肥とするなど、組合として取り組み、チェリーの摘み取りから、水洗処理、乾燥、脱穀まで、全ての段階で選別をかけ出荷されています。COOPACはフェアトレードで取引されている良質のルワンダコーヒーを世界に広めようと日々努力しています。
また、フェアトレードで得たプレミアムを利用して、小学校の設立なども行ってきています。品質改善に力を入れた結果、2008年には、CUP OF EXCELLENCEも受賞しています。
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